ギターの音から効果音を作ってみた
前回MainStageのES1シンセサイザーを使って爆発音の作成に挑戦しましたがちょっと納得が行かないでき具合でした。
その記事：MainStageで爆発音の作成に挑戦。しかしイマイチな結果に - 夏までにiPhone アプリつくってみっか！
試しに別な音も作ってみようと自キャラの弾の発射音を作成。
早速ゲームに組み込んでみましたが、非常にチープな感じに聞こえます。
奥さんに聞かせてみたところ、
「ギターから弾を発射しているという設定ならせっかくだからギターの音を使ってみたら？」
とのこと。
言われて見ると確かにそうなので、早速ギターを取り出しいくつか音を録ってみました。
ノイズ成分としてピックスクラッチの音がいいのではないかと思い、まずはそれを録音。
あとはアームダウンを使い、弾が遠くに飛んで行くに従ってだんだんピッチが低くなって行く音を高さを変えて4種類録音します。
これらの5つの音をGarageBand上で重ねて再生するとこうなります。
各音が混じり合わずにバラバラに聞こえる感じがするので、リバーブを掛けてなじませたいと思います。
せっかくならギター用リバーブではなくMainStageのSpace Designerという高級リバーブを掛け、さらに若干の音の加工もしたいので、GarageBandで音声ファイルを書き出し、MainStageで処理します。Space Designerには屋外、屋内、大小様々な場所の反響をシミュレートしたプリセットが山ほど用意されているので、そこから選ぶだけで高品位なリバーブを掛ける事ができます。
また、MainStageでは音声ファイルをEXS24というサンプラー音源に読み込ませることでその音を加工する事ができます。また、音程が付けられるので効果音にバリエーションを付けたり、やろうと思えば弾の発射音で曲を演奏する事も可能です。
全トラックにエフェクトを掛けるだけなら、サンプラーに読み込ませず、チャンネルストリップにオーディオファイルを読み込んでエフェクトを調整し、それをパッチとして保存しておいてGarageBandのマスタートラックに読み込ませる方法がいいかもしれません。その方があとからGarageBand側でトラック別の調整が可能なので。（ただ、マスタートラックからパッチを外す方法がわからない・・・）
EXS24の使い方はこの動画を参考にさせていただきました。これはLogicですが、MainStageでもほぼ同じです。
注意点としては、EXS24にドラッグ&ドロップで読み込ませる音声ファイルはあらかじめ間違えて消してしまわない場所に置いておくことです。音声ファイル以外のデータは~/ライブラリ/Application Support/Logic/SamplerInstrumentsに保存されるようなので、一緒にしておくとわかりやすいかもしれません。
また、MainStageで保存したパッチはGarageBandのUser Patches->MainStage Patchesの中に自動的に出てきますが、ESX24のパッチの場合は一旦GarageBandを終了して再起動する必要があるようです。
GarageBandを再起動せずにパッチを使おうとすると、
「EXS24 インストゥルメント“XXXX.exs”が見つかりません。」
というエラーがでて使う事ができません。
ご注意ください。私はこれでしばらく悩みました。
さて、Space DesignerでValleyForestというプリセットのリバーブを掛けた弾の発射音です。
先ほどと比べ音がなじんでいると思います。
ギターの音に聞こえるかどうかは微妙ですが、自己満足度は高いです。
これに気を良くしてギターの音で爆発音も作り直したのですが、長くなったのでまた次回。
GarageBandと連携する事で音作りの幅が広がるので効果音の作成にMainStageはおすすめです。
GarageBandとMainStageの間を行ったり来たりするのが若干面倒ですが、豊富なエフェクトや音源を使ってGarageBand単体では作れない音が出せるようになります。
自分で音を作らないにしても、付属する膨大な数のループや選びきれないほどのプリセット音を使うだけでも十分元は取れると思います。
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